チェーンの油は、多ければよいわけではない
2026-10-16
自転車のチェーンから音がしてきたら、油が切れているサインです。ただ、油はたくさん差せばよいというものではありません。量と場所を間違えると、かえって汚れが増えます。
音が出るのは金属どうしがこすれているとき
チェーンは、小さな部品がたくさん連なってできています。動くたびに部品どうしがこすれ合うので、潤滑油が減ると、キーキーという音が出ます。音が気になったら、早めに油を差すのが目安です。
古い油を落としてから差す
チェーンの表面が黒く汚れているときは、古い油に砂やほこりが混ざっています。その上から新しい油を足しても、汚れが残ったまま動くことになります。先に、古い布でチェーンを挟んで、ペダルを逆回しにしながら拭き取ります。
差す場所は、コマのつなぎ目
油が必要なのは、チェーンの外側ではなく、部品どうしが重なるつなぎ目の部分です。一コマずつ、ごく少量を垂らすイメージです。全体にかけすぎると、余った油が飛んで、服やスタンドが汚れます。
差したあとは、余分を拭く
油を差したら、ペダルを回して全体になじませます。その後、チェーンの表面に残った余分な油を、布で拭き取ります。表面が少し湿っている程度が、ちょうどよい状態です。
頻度の目安
雨の日に乗ったあとや、一か月に一度ほどが、ひとつの目安です。屋外に置いている自転車は、早めに劣化しやすいため、間隔を短くします。
使う油の選び方
自転車専用の潤滑油が、いちばん確実です。家庭用の万能スプレーは、油が落ちやすく、汚れを呼びやすい場合があります。専用品は小さな容器で売られていて、長く使えるため、一本持っておくとよいと思います。
洗い流すときの考え方
汚れがひどいチェーンは、布で拭くだけでは落ちないことがあります。そのときは、専用の洗浄剤を使って、ブラシでこすり落とします。周囲のブレーキや、タイヤのゴムに洗浄剤がかからないよう、布で覆ってから作業します。洗ったあとは、水分を完全に拭き取ってから、新しい油を差します。水分が残っていると、さびの原因になります。
雨の日の扱い
雨の中を走ったあとは、チェーンの油が流れてしまっています。帰ってきたら、水気を布で拭き、乾いてから、少量の油を差し直します。すぐにさびるわけではありませんが、放置が続くと、動きが重くなり、チェーン自体の寿命が縮みます。
さびが出てしまったら
赤茶色のさびが一部に出た程度なら、油を差して、数回ペダルを回しているうちに目立たなくなることもあります。全体にさびが広がり、コマが動かなくなっているときは、チェーンの交換を考えます。無理に力をかけると、切れて転倒する危険があるので、早めに店で相談してください。